屋根の塗装工事について case:初塗り

はじめて屋根塗装をする場合の注意点があります。

建ててからはじめて屋根塗装をする場合に気を付けなければいけない事がいつくか有るのですが、その中でも代表的なものを挙げていきたいと思います。

今回のケースは築年数が24年で屋根材がスレートコロニアル、屋根に黄色や緑のコケカビが広範囲に繁殖している状態です。

この場合まずはこのコケカビを根こそぎしっかりと除去する事から始まります。コケカビを残したまま塗装してしまうと早期の剥れや膨れの原因になります。

方法としては洗浄を行うのが通常ですが、この場合はコケカビに対応した洗浄剤を使って弱らせてからじっくり時間をかけて高圧水洗浄をするのが一番良い方法だと思います。

しっかり根こそぎ高圧水洗浄した後は下写真の様にコケカビも弱っていた製品塗膜も綺麗に飛んでしまいます。白く見えるのはセメント系の素地になります。

上写真の様に綺麗なったところで次に注意するポイントは一番最初に塗る下塗りです。セメント系の素地の場合は表面がザラザラしていて擦ると砂状になってしまうので、まずは下塗りを染み込ませて下地を固めます。

【下塗1回目】

通常はここから中塗り・上塗りと続くのですが、ここでも注意点が有ります。それは下塗りをいれて表面を固めた時点での吸い込み具合です。吸い込むことはいい事なのですが、上写真のように吸い込みすぎると表面に下塗りが残らないので、その後に塗る塗料の密着が悪くなります。ですからこのような場合はもう一度下塗りを入れて表面にしっかりと下塗りが留まる様にします。

【下塗り2回目】

上写真の様にしっかりと表面に下塗材が留まればこの後に続く中塗りと上塗りが最大限に発揮してツヤツヤのピカピカで密着もバッチリな状態に仕上がります。

今回の現場は事前調査でこのような施工方法がベストであると想定しておりましたので、お客様にもご納得して頂いた上で決定し施工に入っております。

屋根塗装だけではないですが仕上がりと耐久性を本気で考えていくと時間と労力がかかりますし、色々な方法が出てきます。塗装知識があまりないのに施工方法を決めるのはとてもリスキーな事です。業者の言われるがままに契約してしまうと損してしまう事もあると思います。今回のこの記事で少しでも参考になれば幸いです。

もしもこれから塗装される方で『もっと詳しく話が聞きたい』という方はお気軽にお問合せ下さい!

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