安心で安全な塗装工事を選ぶコツとは

①まずは工事費用の構成について

一般的に工事費用の内訳は下記の3つによって構成されます。

・材料費・諸経費 ⇒ 塗装の場合は塗料や塗装道具等、交通費等

・人件費 ⇒ 主には職人給与で施工管理者や事務員などの管理費が一部含まれます

・業者利益 ⇒ 会社の費用利益です。ここのボリュームが大きい会社は当たり前ですが見積もりが異常に高くなります。

※各社それぞれの項目にばらつきがありますので値段だけでは判断できませんが一社だけ飛びぬけて安い・高いの場合は注意が必要です。人件費が一番削りやすいのでそこを削られてしまうと間違いなくいい施工が出来ません。安すぎるもの考えものです。

②次に工事業者の規模や経験年数、資格許可等、企業理念などを見てみましょう。

・会社規模 ⇒ 大きくなれば経費など増える一方で会社信用度が増して簡単にはなくなりません。規模が小さくても地元密着でフットワーク良く頑張っている業者もいます。

・経験年数 ⇒ 長く続けられるのは良い仕事をしているからです。悪質な業者はクレームが増えてくると数年ごとに会社を変えてきます。

・資格許可等 ⇒ 県知事認可の建設業許可が有るか無いかで会社の信用度が大きく変わります。なぜならそう簡単に取れるものではないからです。経験年数や毎年の収支など証明できなければいけません。資格を取得または維持するのも大変なのです。

・企業理念 ⇒ 社長や従業員の仕事に対する思いがはかれます。社長の顔が見える会社は良いと思います。地元を大切にしている会社も好印象です。

【実践編】

③見積り書の内訳をよく見てみましょう。

・足場費用 ⇒ 30坪規模であれば一般相場は12~15万円です。大きく外れている場合は注意です。

・洗浄費用 ⇒ 専用洗浄剤を使うかどうかによって費用が変わります。洗浄剤を使った方がコケカビなどが根こそぎ取れて塗装の密着が良くなります。30坪で一般相場は3~5万円です。

・塗装費用 ⇒ 使用する塗料や工法で一番金額に差が出るところです。ただしいくら高い塗料といっても何十万も差が有るようなら慎重に見極めましょう。あとはどこまで塗ってくれるのか?壁だけなのかどうかを細かく見てみましょう。(意外と壁以外の部分の方が施工時間がかかることが有ります)例えば破風板・軒・雨樋・水切り板金・雨戸・戸袋・シャッターbox・門塀等の塗装です。

・保証年数とその内容 ⇒ 年数ばかりに気を取られがちですが実は内容の方が大事だったりします。なぜなら塗装がうまくいっていない場合は1年以内でトラブルが出ることが非常に多いからです。いくら10年保証で安心ですといっても失敗していればすぐに症状がでるわけですから、年数よりも内容が非常に大切になります。

※3社以上の見積り書がお手元にある場合は細かく見比べれてみるとよくわかると思います。

④商談内容を見定める為にキッチリ記録しておきましょう。

・建物の現状説明 ⇒ 事前に現場調査をして塗装対象の状況をしっかり把握してベストな施工方法を選んでいるか見極めましょう。一番わかりやすいのは調査報告書があればその会社の実力が一目瞭然です。良い施工は良い調査と良い計画が不可欠です。

・施工方法 ⇒ だいたいの場合は口頭での説明になることが多いので実際に行われているかをチェックするのに記録しましょう。良くあるのが営業と職人の意思疎通が出来ていなくて約束事項が守られ無いことが有ります。

・使用材料の説明 ⇒ カタログ等があれば良いですがない場合は記録しておきましょう。特に注意が必要なのがオリジナル塗料です。市販されていないケースがほとんどですので高額になることがおおいです。

・値引きが有る場合 ⇒ 大幅な値引きが有る場合は間違いなく?です。なぜならあらかじめ値引きできるだけ価格に上乗せしているからです。通常は10%前後がいっぱいだと思いますよ。

・契約を急がせる ⇒ これも絶対に?です。全ての事柄がクリアになって納得してから契約しましょう。

簡単ではございますが参考になればうれしく思います。

メニュー